暖房器具ごとの長所と短所まとめ

このページでは暖房器具ごとの長所と短所をまとめる。結論としては、
・省エネ(熱量あたりの光熱費が最低)を求めるならエアコンがベスト
・寒い部屋を早く暖める即暖性を求めるならガスファンヒーターか石油ファンヒーターがおすすめ
・手間なく部屋を暖めたいならガスファンヒーターかエアコンがおすすめ
・排気による空気汚染を避けたいならエアコン、電気ヒーター等の電気系暖房がおすすめ
・部屋を乾燥させたくないが加湿器付けるのが面倒な人は、部屋全体を暖めない部分暖房の遠赤外線ヒーターなどがおすすめ
・赤ちゃんや小さい子供がいる部屋でも使える安全性重視ならオイルヒーターがおすすめ
・屋外などの電気がない場所でも使いたいなら電源不要の石油ストーブがベスト
となる。以下に詳細を記載する。


石油ストーブ
長所
・高い暖房出力を出すことが可能なため、部屋を十分に暖めることができる
・電気が不要なので停電時も使用ができ、電源のない屋外でも使用できる
・暖房費用がエアコンに次いで安く、コストパフォーマンスが高い
短所
・灯油を定期的に入れなければならないなどメンテナンスが面倒
・揮発性有機化合物による深刻な室内空気汚染を引き起こすため、こまめな換気が必須
・点火してすぐに暖かくなるわけではなく、部屋が暖まるのに時間が掛かる


石油ファンヒーター
長所
・高い暖房出力を出すことが可能なため、部屋を十分に暖めることができる
・暖房費用がエアコンに次いで安く、コストパフォーマンスが高い
・灯油燃焼時に水分が発生するため、エアコンほど室内が乾燥しない
短所
・灯油を定期的に入れなければならないなどメンテナンスが面倒
・揮発性有機化合物による深刻な室内空気汚染を引き起こすため、こまめな換気が必須
・付けてから点火するまでに時間がかかりすぐに温風が来ない



ガスファンヒーター
長所
・高い暖房出力を出すことが可能なため、部屋を十分に暖めることができ、即暖性が高い
・石油ファンヒーターのようなスイッチを入れてから点火までの待ち時間がなく、すぐに温風が来る
・石油ファンヒーターのような独特の刺激臭がなく、空気も石油暖房ほど汚れない
・ガス管で接続することで燃料が供給され続けるので手間がかからない
・ガス燃焼時に水分が発生するため、エアコンほど室内が乾燥しない
短所
・ガスホースが届く範囲でしか使用できない
・石油ファンヒーターほどではないが室内空気汚染はあるので、定期的な換気が必要
・コストパフォーマンスが石油暖房より若干落ちる
・プロパンガスだと電気暖房に近いレベルまでコストパフォーマンスが落ちる


オイルヒーター
長所
・熱風を出さず、高温になるヒーター部もないので小さい子供や赤ちゃんがいても安全安心
・石油・ガス暖房と異なり排気を出さないので空気が汚染されない
短所
・室温の低い部屋全体を暖める暖房能力はないのでメイン暖房としては使えない
・全然暖かくない割には電気代をものすごく消費する
・電気抵抗を使って熱を発生させる暖房であるためコストパフォーマンスが抜群に悪い


セラミックヒーター
長所
・コンパクトに作ることができるため、トイレなど狭い場所を暖めるのに便利
・石油・ガス暖房と異なり排気を出さないので空気が汚染されない
短所
・発生熱量が石油暖房やガス暖房の3分の1もないので部屋全体を暖めるメイン暖房としては使えない
・電気抵抗を使って熱を発生させる暖房であるためコストパフォーマンスが抜群に悪い


遠赤外線ヒーター
長所
・特定場所に熱を集中させることができるので、台所での使用や自室での個人用ヒーターなど、個別利用に向いている
・石油・ガス暖房と異なり排気を出さないので空気が汚染されない
短所
・発生熱量が石油暖房やガス暖房の3分の1もないので部屋全体を暖めるメイン暖房としては使えない
・電気抵抗を使って熱を発生させる暖房であるためコストパフォーマンスが抜群に悪い

こたつ
長所
・こたつの下のみを暖めるので、非力な電気ヒーター系暖房にしては早く暖めることができる
・部屋全体を暖めないので、部屋の湿度が下がらず空気が乾燥しない
・大きな暖房出力を必要としないので光熱費が安くすむ
・暖房機器の値段自体が1万円前後と比較的安価
・快適な環境でだらだらまったりできる
短所
・暖房器具の性質上、部屋全体を暖めることは出来ない


エアコン
長所
・発生熱量あたりの光熱費が最も安く、暖房機器の中で最もコストパフォーマンスが高い
・石油・ガス暖房と異なり排気を出さないので空気が汚染されない
短所
・電気ヒーター系暖房よりは暖房能力は高いが、ガス・石油暖房と比較するとパワーが落ちるので寒い室内を暖めるのに時間がかかる
・暖房能力の高さゆえ、部屋の湿度を急速に下げて乾燥させるので加湿が必要