コロナの石油ストーブや石油ファンヒーターの売れ筋商品をネットで見た後に、コロナの公式サイトのカタログを見ると、おかしなことに気付く人もおかしなことに気付く人も多いのではなかろうか。
例えば、私が見ている現時点でのコロナ製石油ファンヒーターの一番の売れ筋機種はFH-G3215Yで、コロナ製石油ストーブの一番の売れ筋機種はRX-2215Yなのであるが、下記の通り、カタログにこれらの機種名の記載はないことがわかる。
石油ファンヒーターFH-G3215Yの暖房出力は3.19-0.66kWで木造9畳用、石油ストーブRX-2215Yの暖房出力は2.24kWで木造6畳用となっているが、カタログに同スペックのものはなく、これらファンヒーターのGシリーズやストーブのRXシリーズは、暖房出力を見ても、カタログ記載機種より少しだけスペックが低くなっていることがわかる。
これはどういうことなのか?いろいろ調べた結果、一番わかりやすく事情の説明がされていたのは下記のページ。
コロナの石油ストーブについて質問です。メーカーカタログにはSX... - Yahoo!知恵袋
複数の方が寄せている情報によると、コロナには、正規品の一部の機能を取り除いたり、耐久性を削ったバーゲン用のシリーズがあるとのこと。家電量販店のベテラン販売員の方がコロナの担当者に確認したところ、これらの機種は、リアル店舗だとホームセンターなどにしか置いておらず、家電量販店にはない機種のようだ。
機能的な違いとしては、石油ストーブのRXシリーズはSXシリーズのバーゲン用下位機種で、SXシリーズにはある再燃焼部がないため、弱火時に燃焼のバランスが崩れて灯油の刺激臭が発生するとのこと。
ここから推測するに、バーゲン用機種に関しては付加価値機能を取り除いたものになっていると推測される。とすると、ファンヒーターのGシリーズがどういうものなのかもある程度推測できることになる。
FH-G3215Yの画像は下記。
コロナのカタログに載っているファンヒーターの形は下記の通り。
これを踏まえると、形の類似性から、GシリーズはSTシリーズのバーゲン用下位機種であることがわかるだろう。STシリーズにあって、Gシリーズにない機能を、暖房出力の近いFH-ST3315YとFH-G3214Yを例に取って、取扱説明書をベースに比較をしていくと、STシリーズにあって、Gシリーズにない機能は、
・秒速タイマー(秒速点火の開始時間をセットする機能。秒速点火機能自体はGシリーズにもあるが、それは機能中ずっと100Wの電力がかかる)
・火力セレクト(3段階の火力調整ができる)
・エコモード(最大火力を約40%抑え、設定温度が20度に固定される)
・お知らせサインの消灯機能(寝ているときに眩しくないように表示を消し、自動消火や給油予告をブザーで知らせる機能)
カタログと、ネットの販売サイトの商品説明をベースに見ていったSTシリーズにあって、Gシリーズにない機能は、
光る延長お知らせリング
ecoモード
クリーン消火
給油お知らせ機能
になる。Gシリーズでも主要機能はそろっていそうな印象。